なぜ中小企業診断士に?  32.大学院プロジェクト~なぜ顧客満足への取り組みは業績を落とすのか



こんにちは。
ジャーナリスト、中小企業診断士の瀬戸川礼子です。


2007年8月。

法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント専攻では、

2日間にわたって「プロジェクト中間発表会」が行なわれました。

学生が、卒業後に起業するための事業計画がさまざま発表されます。



同大学院の特徴の一つが、

この「プロジェクト」という授業
です。


大学なら「卒業論文」、

大学院なら「修士論文」、

その上は「博士論文」と、

何かを「研究」して「論文」を書き、

卒業していくのが一般的です。



しかし、法政専門職大学院イノマネ専攻では

事業計画のレポートが

修士論文として認められるのです。



卒業後に会社を起こそうと考えている人は

その事業を起動に載せるために1~2年をかけて

いろいろな下調べ・準備を進められ

それがちゃんと単位(10)になるわけです。



仲間の中には在学中に起業した人もいるし

プロジェクト授業で作った事業計画書をもとに

着々と新事業の準備をしている人もいます。


技術コンサル、宿泊、美容、出版、農業、

働く女性対象のサービスなどなど

多様な事業計画が進められていました。



もちろん、起業するつもりは全然ないけれど

興味のあるビジネスモデルを考え、

勉強の一環として事業計画を推進した人もいます。

それは自由です。



いずれにしても、本人も周りのわれわれ学生も

どうやって進めていくのかを

そばで見ることになるので勉強になるんです。



市場調査の仕方や、リスクの考え方、

アイデアの創造の仕方、

どう説得性を持たせるのか―。



数ヵ月ごとに進捗状況の発表会があるので、

どんな風に進展しているかも分かる。

思いのほか、ためになる活きた授業でした。



プロジェクトの発表は

1年間の在学中、4回ありました。

20分間のプレゼン+質疑応答20分です。


長い長い研究をたった20分で話すのは厳しい。


削って削って、

凝縮して凝縮して、

何度も何度も練習し時間内に納めます。


これも勉強になりました。

ほかの人のプレゼンも素晴らしいものが多く、

「こういう順番で話すと納得してもらえるんだな」

など、いろいろ学びました。



私のプロジェクトは

まさにいま進めている3冊目のビジネス書
です。

仕事で16年間、取材してきたテーマ

「顧客満足」をもっと究めたい。

そのために、まずは書いたことのない

「修士論文」として学術的に研究する。

これをビジネス書として書き直し、

世に送り出す
、というプロセスです。



つまり、修論 ⇒ ビジネス書という

2段構えのプロジェクト
でした。



こちらが修論を書き直して出したビジネス書です
画像

















在学中にビジネス書の発刊まで持っていくのは

時間的に無理なので

本にするのは卒業後に1人でやることも計算尽です。



私が幸運だったのは、

嶋口充輝教授に主査になっていただいたことでした。

嶋口先生は顧客満足を含む

マーケティング学界の権威でいらして

しかも、机上ではない

リアルなマーケティングに非常に詳しい。

紳士的なお人柄でもあります。

1年間、有意義で胸が躍る時間でした。



嶋口先生はちょうど昨春、慶応(現在も名誉教授)から

法政に来られたのです。


法政のイノマネ専攻では、

学生側が主査になってもらいたい教授を指名できる

ユニークな制度があり、願いが叶いました。

他の教授や仲間にも言われたことですが

つくづく私は運がいいと思います。



修論のタイトルはこれでした。

「なぜ、顧客満足への取り組みは企業の業績を落とすのか」



論文として非常に挑発的なタイトルだったようです。

この無謀なタイトルのお陰で、

良くも悪くも質疑応答が毎回盛り上がりまして、


「嵐を呼ぶプレゼン」と言われました(笑)。


「これだけ意見や質問が出るんだから、この本は売れるよ」と、

なぐさめ(?)てくれた教授もいらっしゃいました。



普通は、

「顧客満足の失敗の考察」とか

無難なタイトルにするようですが、

ジャーナリストとしてはそれじゃ面白くない。


伝えたいのは顧客満足の大切さと

それ以上に社員満足の大切さ。

多くの人に近寄ってもらいたいがために

挑発的なタイトルにしたのです。



(実際にビジネス書になったときは

『顧客満足の失敗学』として発刊しました)




内容は、嶋口先生のサポートのお陰で

ちゃんとしたものになったと

自負しています(最終成績も「A」をもらいました~♪)。


ついでについでに、大学院の全科目オールAでした~


自分が漠然と考えていることを表にするアイデアなど、

新しい視点をたくさんいただきました。


CS失敗学から成功セオリーを抽出する研究に挑戦したことで、

舗装はされていないけれど、

新しい思考回路が築けた
ように思います。



そして次回は最終回。
テーマは~憧れ~
http://76653926.at.webry.info/200806/article_10.html





大学院での論文をビジネス書に書き換えて発刊と相成りました!
『顧客満足の失敗学』(同友館刊、瀬戸川礼子著)

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嶋口充輝教授の『顧客満足型マーケティングの構図』(有斐閣)
顧客満足の理論がここまで明快に語れるのかと感動した本です



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