施設があってこそのGOTOキャンペーン。~施設の立場を考えよう~


今日は、旅館の女将さんと電話。

GOTOキャンペーンについて伺い、

現場の状況をいろいろお聞きしました。


※ この写真は海外旅行にて。




ということでテーマは

「施設があってこそのGOTOキャンペーン。

~施設の立場を考えよう~」です。



女将さんは「キャンペーンには感謝しています」と。

ただ、困っていることもあるそうです。


まずおさらいです。

「Go To トラベルキャンペーン」は、

新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ
観光需要を支援するため、
国が旅行代金の最大35%を補助するもの。


「地域共通クーポン」は、

2020年10月1日以降に開始する旅行について、
上記の旅行代金の割引に加え、
旅行代金の15%相当の「地域共通クーポン」を付与するもの。



この2つがいま、あるわけです。

で、女将さんがおっしゃるには、

悩みの種は「地域共通クーポン」だそうです。



地域共通クーポンが使えるのは、

土産店、飲食店、売店などに限られますが、

お客さんの中には宿泊料金のさらなる値引きに

使えると思い込んでいる人がいて、

「使えません」と伝えても駄々をこねるのだと。

1時間、押し問答をした人もいたそうです。



仕組みがわかりにくいので「ホントなの?」と

疑いたくなるんでしょうけれど、

すでに35% 引きで宿泊しているのですから、

勘弁してあげて~。

地域共通クーポンは宿泊料金には使えません。




また、地域共通クーポンには

紙クーポン電子クーポンの2種類あり

どちらか選べたり・選べなかったりする(らしい)。


年配のお客さんだと、

電子クーポンが付与されても使い方が分からないので、

スタッフが代わりに操作をやってあげないといけません。

毎日毎日、これで時間が取られるそうです。

本来はお客さんが自分でやる作業ですが、

「やって」と言われれば助けてあげないわけにいきません。

こうして貴重な人件費が消えて行きます。



高齢者が経営するお店や、

人手がまったく足りないところは、

そこまでやってあげられないので、

最初からクーポンをお断りするケースも

珍しくないそうです。



話を聞かせてくれた女将さんの旅館では

数千円のお土産を買うお客さんのために

1時間も作業に付き合ってあげたこともあるのだと。

ほんと、気の毒。



あと、電子クーポンの場合、

ガラケーの人は使えないし、

アンドロイドは7以上じゃないとNGと聞きました。

こうしたもろもろのことを、

宿泊施設が対応してあげているそうです。

重ね重ね、大変です。



誰もが感じていると思いますが、コロナによって、

日本がいかにIT化・電子化が遅れているか、

まざまざと見せつけられていますよね。


この女将さんは地方の方なのですが

こちらではPaypayとかはほとんど使われていないと。



遅れに遅れていた電子化のつけを

コロナの今、払わされています。

こうして、電子化に対応できないところは

淘汰されて行くのでしょうか。



GOTOキャンペーンも、GOTOイートも、

施設があるからこそ成立します。

税金を払っているから、誰も使う権利はあるんだけれど、

施設の立場も考えましょ~。



あとついでに、

これは女将さんが言っているんじゃなくて、

私が個人的にずっと前から思っていることなんですが、

数万円を払ったくらいで

王さま扱い、お姫さま扱いを望むのはやめましょ~。



現場のリアルな声をお届けしました。

以上です。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

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