未来は変えられないというお話 ~飛び込み営業先の10年後~


こんにちは。

今日は、
「未来は変えられない」というお話です。





私は取材活動歴27年。

フリーになってからの21年間は

働きがい・顧客満足・業績・評判が

いずれも高い「いい会社」の取材が中心です。


いい会社の取材は楽しく、話の幅も広がります。

取材の主題ではなく記事には入らないけれど、

忘れられない「心に残る話」も蓄積されます。


今日の目次

飛び込み営業先のさまざまな対応

その一つに「未来は変えられない話」があります。



ある地方の会社を取材した折に聞いた話です。

その会社は多くの顧客に慕われて、

順調に経営をされていました。


けれど、昔は会社存続の危機があり、

経営者は必死で、かつ笑顔を忘れずに

飛び込み営業をした日々があったと回顧されました。


飛び込み営業を好む人はほとんどいないでしょう。

その経営者にとっても一番避けたい仕事でしたが、

会社がピンチのときにそうは言っていられません。

毎日、毎日、勇気を出して続けたそうです。


ドアを叩いたと同時に追い出された会社もあれば、

「こんにちは」と返事を返してくれる会社、

「話だけでも聞くよ」と時間を取ってくれる会社、

実際に仕事をくれた会社、

いろいろな人、いろいろな会社と出合った日々でした。



親切な会社と不親切な会社の10年後

必死の日々を経て、経営は軌道に乗り始めます。

10年が過ぎたある日、

経営者は飛び込みしていた都市を歩き、

「そういえば」と、

不思議なことに気づきました。


それは、

自分に親切にしてくれた会社はすべて残っていて、

無下に追い払った会社は一社も残っていない
ということ。


「偶然かもしれませんが、そうなんですよ。

 親切にしてくれた会社のことは忘れませんからね。

 …邪見に扱われた会社もね(笑)」


未来は決まっている? 

親切とは、
人情のあついこと、
思いやりがあること。
配慮が行き届いていること。

飛び込み営業する人を冷酷に追い払うのではなく、

せめて、あいさつくらいは返す。

「大変ですね」と労いくらいあってもいい。

そういう会社のほうが、

人に寄り添う想像力があり、

日常の仕事の質も高い

と考えるのが自然だと思います。


経営者の飛び込み営業と10年後の話は、

世の中には見えない道筋があり、

どんな未来を描くかは、

今の自分が決めている、

ということを教えてくれました。


「未来は変えられる」と言われますが、

今の延長線上に未来はあるのだから、

「未来は変えられない」とも言えます。


これは怖い話ではなくて、

いい未来にしたいなら、

いい今にすればいいだけ。

人に親切に、自分にも親切に。

シンプルな方程式なのだと思います。



経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。

やっぱり大切なのは「人間力」ですね。




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